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でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

でっかい独り言、内緒話に戯言三昧

仕事と私

 最初に私がした仕事。つまり、親からの駄賃ではなく報酬をきちんと得た仕事と言うのは、ファーストフードの店員だった。実に短大生の時だ。高校のときは、学校からの帰りが遅かったので(部活はないけれど、やたらと帰りが遅くなる我が母校(^^;;;))できなかったのだ。そこで短大に進学してから、近所のファーストフードでバイトをすることにしたのだ。

 マニュアルで有名なところで、マニュアルにそって接客業を学んだのだが、私学育ちで世間知らずな私にはカルチャーショックの毎日だった。それだけにのめり込みもしたが…その時の店長、社員マネージャーからうけた影響は強い。当時の店長の口癖は「マニュアルを活かすも殺すも人間だ。マニュアルにかいてあることだけができるなら、人間は(お前)は必要ない」だった。それゆえに臨機応変に働くことも求められていたし、仕事にも厳しかった。泣いて馬謖を斬るではないが、どんなに目をかけていた店員でも、許せないことをすれば、クビにする人であった。
「やるのならばプロであれ」これもよく言われた。いくら新人であっても接客にたったからには、言い訳をするな、やるだけやった失敗ならいいけれど、手を抜いた失敗はプロの仕事ではない。このおかげで、10数年後の現在、別のファーストフード店で新人がマニュアルを見ながら接客をされたので、「これはお客さまを軽んじているだろう」とクレームを入れたほどだ。

 いくつかの仕事を経た今でも、店長の言葉を思い出す。私にできる仕事、職種は問わない。私が私を目一杯使ってできる仕事、それが「私の仕事」だと思っている。


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